2021-2022年度 天野 直樹
会長:天野 直樹
幹事:伊藤 勝彦
RI会長
シェカール・メータ Shekhar Mehta
(Calcutta-Mahanagar RC)
Serve to Change Lives
奉仕しよう みんなの人生を豊かにするために
運営方針 会長 天野 直樹
はじめに
30年前の1991年ソビエト連邦が崩壊しました。以降資本主義の勝利と叫ばれる一方で様々な綻びが現れてきています。ロドリックは「グローバリゼーション」と「民主制」と「国民国家」のうち同時に3つは成立しないと洞察しています。今日 行き過ぎた自由競争と資本主義は国内だけではなく国家間でも大きな格差を生んでいます。その結果としてどこの国においても格差が最優先課題となるとともに国家間でも紛争が多発し、地球環境にも大きな影を落としています。
それらを是正するべく修正資本主義とか公益資本主義が提示され、我々にもなじみの深いメセナ、CSR、CSVそしてその展開として「持続可能性」を基盤に置いたSDGsなりESG投資が世界中の政治、経済活動の中核に置かれ始めています。
しかしよく考えてみるとロータリークラブは理念上の様々な変遷はあったものの、世界が突きつけられているこれらの課題に何十年も前から取り組んできたことに気づきます。
「4つのテスト」なり「職業奉仕の理念」はともすれば日々の商いの中で厳しい他社との競合にさらされ行き着く果てのない消耗への最後の歯止めになっているのではないでしょうか。
「親睦」は私にとって余暇ではありません。親睦は人生なり生活の目的であり、経済活動はそれを達成するための手段だと思っています。大いに楽しみながらも「大人の仲間」としての振る舞いという観点での学習と実践と向上の場になればさらに充実したものになるでしょう。
「奉仕活動」はまさに格差問題の核心であります。後ろめたさに対するアリバイでもなく、施しというような傲慢でもなく、身体を使って支援することは自分と世界との関係を自分の中に再定義することになると考えます。なかなか血は流せませんがせめて汗と涙を流すことで気づけることがあるのでないかということです。
「青少年」はまさに持続可能性の根幹であり我々が培ってきたロータリー精神を引き継いでもらう主体であります。
「財団」活動は上記のすべてを支えているある意味では最も重要なファクターでありセクションであります。
国際ロータリー
シェカール・メータRI会長は2021-2022年度のテーマを「SERVE TO CHANGE LIVES」―奉仕しよう みんなの人生を豊かにするために―と定められました。自らの経験を踏まえて「私たちは、自分よりも先に人のことを考える心構えがありますか?」と問いかけられています。またアインシュタインの言葉を引いて「誰かのために生きてこそ、人生には価値がある」と語っています。
そして次の2つの目標を掲げられました。
①会員を増やしてロータリーの参加者基盤を広げる。その方法として
「each one,bring one」
会員一人が新会員一人を入会させることにより、結果として世界での会員数を120万人から130万人に増やそうという壮大なチャレンジです。
②世界に奉仕してより大きなインパクトをもたらす。すなわち持続的なインパクトをもたらすプロジェクトへのロータリアンとローターアクトの参加意欲を引き出すことです。
さらには「多様性」特に女性のエンパワーメントについて触れられ、次いでロータリー活動を世界にさらに発信させるため「ロータリー奉仕デー」(ロータリアン以外の参加者を25%以上に)への広範な参加を促すことをお願いされています。
そして最後に「人生とは冒険でありメンテナンスではない」と力強く宣言されました。
2660地区 地区ビジョン、地区方針
吉川秀隆地区ガバナーは地区ビジョンとして親睦と職業奉仕を根幹としてよい変化を生み出す、青少年の活動を支援し若きリーダーを育成する、それぞれのクラブが「魅力ある・元気ある・個性ある」クラブになるというビジョンを発表されました。そして特に「教育の支援」を重点的な施策とされています。
具体的な地区方針は以下の通りです
1.ポリオ撲滅への協力
2.ロータリー賞の受賞
3.ロータリー財団と米山記念奨学会への寄付協力
4.会員基盤の増強
5.ロータリーのIT化への協力と公共イメージ向上へのチャレンジ
6.戦略計画を活用し、クラブの中長期ビジョンの策定
7.地区大会、地区事業への積極的参加
8.地区のスリム化、効率化、運営の合理化、財務ルールの徹底
大阪南ロータリークラブ活動方針
このような背景を受け2021-22年度大阪南ロータリークラブのテーマはシェカール・メータRI会長の言葉にもあった「ロータリークラブ会員からロータリアンになる」に定めました。さてロータリアンとは何か。それは会員それぞれが自らの経験と状況に合わせて再定義することによって個性が際立ち、より魅力あるクラブになると考えます。
委員会活動に落とし込むにあたっては現実的、具体的なものとして以下のように重点目標を設定しました。通底している考え方は各委員会活動の新たな展開と連携によりコロナ基金を効率よく活用しながら奉仕、親睦、増強の相乗効果を上げることであります。なおコロナ基金とは2020年の春から新型コロナウイルスにより断続的に活動休止になったため余剰した会費を基金としているものです。
1.職業奉仕
ロータリー活動の根幹でありながら少しルーチン化している活動を拡大します。
異業種交流、人脈、ビジネスチャンスからイノベーション、新規事業、事業転換、
起業までを視野に入れ、衛星クラブ、RAC、IAC、米山奨学生まで統合的に
巻き込んだ今日的、未来的な活動を展開またはその契機をつくります。
2.例会の充実
個性的で魅力ある例会を目指します。ゲスト招待日の設定、食事、卓話等を
工夫し増強委員会と連携します。
新入会員卓話を例会欠席者にも配信し会員同士のコミュニケーションを促進します。
会員友好委員会とも連携し家族参加型イベントの展開を図ります。
テーブル懇親会は本音でお互いを知り合える親睦の最も重要な活動と位置付けて
充実を図ります。
3.会員増強
期首会員数プラス5名を目指します。特に女性会員、若年層、未充填分野に焦点を
当てます。実質的な入会促進活動と並行して「each one,bring one」の実践に
向けて増強委員会を軸にその方法論、システム、体制を検討します。
4.広報活動
My Rotaryの登録の推進を含めIT化を図るとともに、ロータリーデーを最大限に
活用しロータリー活動がいかに時代にマッチングしているかを社会に訴求します。
5.国内社会奉仕、国際奉仕事業
国内社会奉仕についてはコロナ基金も援用しながら教育支援の一環として
児童養護施設の子供たちとスポーツ教育に資する企画が進んでいます。
国際奉仕においては奉仕事業以外に台北中央に加えて新たな姉妹クラブを
開拓します。
6.大阪南なみはやロータリー衛星クラブ,ローターアクトクラブ
上記クラブの活性化、会員増強を支援するため各委員会との合同イベントを
通じて連携を深めます。
7.大阪南ロータリークラブ創立70周年(次年度)企画を検討する。
以上、ロータリークラブの奉仕の精神と日々の厳しい仕事とのはざまで如何に両者を近づけ、融合させるかが最大の課題であり、あえて言えば理想と現実、建前と本音のギャップこそが電圧であり駆動力になると考えています。
「魅力あふれる個性的で充実したクラブライフ」が実現し、誰もが入会したくなるクラブになることによって好循環が生まれる。そのきっかけをつくれればと思っています。
会員各位のご協力、ご支援を切に願うものであります。
11月27日 秋の家族会
今回は宝塚ホテルに集合し会員・家族の方々皆さんで昼食を頂き、楽しく懇親をはかり
笑顔 笑顔に囲まれたスタートになりました
12月18日 年末懇親会
3月27日 『春の家族会in淡路島』
晴天の中で行われた『春の家族会in淡路島』
パソナ様から地方創生についてのセミナー&豪華ランチに舌鼓、そしてショッピングetc.
みんなが楽しめたエエ顔・ええ顔イッパイの春の家族会でした。
5月14日 『児童養護施設の子どもたちへ セレッソ大阪から『夢』プレゼント』
国内社会奉仕委員会 地区補助金事業
「児童養護施設の子どもたちへ!セレッソ大阪から『夢』プレゼント」
天野会長の開会挨拶に始まり、昨年までJリーガーだった酒本 憲幸氏の講義。
テーマは「夢の描き方」
楽しむこと、チャレンジすることの大切さを自らの経験をもとに語って頂きました。
5月25日 『南北交流懇親会』
約3年ぶりに始まりました。
大阪北ロータリークラブ 吉川 健之会長の挨拶から始まり
大阪南ロータリークラブ 天野 直樹会長が南北共に70周年を迎える次年度、今回の交流会を
新たなスタートと捉え、今後も10年、20年。と言わず永遠な絆を!と挨拶。
懇親会の途中には、70年間を振り返った当時の音楽や映像そして両クラブの歴史が。
両クラブの歴史と絆の深さを実感した一日でした。
5月31日 『職場見学会』
見学場所は公益財団法人 竹中大工道具館
日本で唯一の大工道具を展示している博物館。
7つのコーナーに分かれた展示から、大工道具をめぐる世界の広がりと豊かさが感じられます。
昔の匠の技と心が響いています。