会長方針
会長メッセージ
穏やかに迎えるはずであった令和6年の元日に、日本は大きな地震に襲われました。
アフターコロナの時代の幕開けと、AIやChatGPTなど、進化する未来を描いていた私たちにとって、能登半島の災害は日増しにその被害の大きさを目の当たりにすることとなり、多くの人々の命や生活を奪うまさに国難に直面しながら、改めて人間の無力さを知ることになります。
災害救助も思うように進まない中、被災された人々の姿に胸を痛める毎日でしたが、災害を多く体験する中で、私たちは同時に人間としてあるべき姿を学んできたように思います。
最愛の人を失い、住んでいた環境が壊されても、人々は絶望の淵に立ち止まることなく、支えあい、前を向いて立ち上がる。多くの人々が奉仕の精神で、希望に向かおうとする人々に寄り添われています。我々が培ってきた美しい行い、自分だけでなく、他を大切に思う忘己利他(もうこりた)の心こそが、世を照らしていくものだということを改めて感じました。
私たちは、どんなに文明が進化しても、変わることない真理を、未曽有の災害から教えられ、強い思いをもって乗り越えてきました。
今回、2024-2025年度においては、その中で、「恕(おもいやり)」をテーマに、その活動を進めてまいります。
ご存じの通り、論語に出てくるこの言葉は「其れ恕か。己の欲せざる所、人に施すことなかれ」として、人間として一生行うべき道を一言でいえば、それは“恕”である。とされています。
最近はどうも個人主義的な考えをもつような社会構造になっているようで、SNSなどで人を傷つけることは多くなっても、誰かの心を察することは下手になったように感じます。豊かな人生とは決して富ばかりを追求するものでなく、ご自分以外の、ほかの誰かの心を温められるような生き方をすることで、その結果、水面に小石を投じるように、幸せの輪も広がるのではないでしょうか?
国際ロータリーのステファニー A.アーチック会長は2024-2025年度の会長テーマを「ロータリーの マジック」(THE MAGIC OF ROTARY)と発表され、多くの人を救うロータリーの力を認識してこれをさらに広げるよう呼び掛けていらっしゃいます。
そこで私共のクラブでは、そのマジックを実現するための大切な源泉となる「恕」をテーマに
「恕(おもいやり)の心を育む未来へ」~奉仕のこころで奇跡をおこす~
と銘打って活動を進めてまいります。
2024-2025年度のクラブの重点目標は以下の通りです
大阪南ロータリークラブ 重点課題
1.例会の充実
ロータリークラブ活動の基本であるクラブ例会の活性化は、クラブ運営のバロメーターとも言えます。出席しようという動機につながる内容の充実が求められます。その一方で、新入会員も会話の中に入りやすいムードを醸し出すような工夫も必要かと思いますので、新たな取り組みでムードを盛り上げてまいります。
2.会員増強と維持
これまでの年度の積極的な取り組みにより、会員数は増加する傾向にあります。
若手も含めて大阪南ロータリークラブにふさわしい会員数拡大の方向性を探るとき、入会しやすい条件とは何なのか?何がハードルになっているのかをもう一度分析し、検討すべきところを見直す必要があるのではないかと考えます。現状プラス5名を目標に男女や年齢の壁を越えてご入会の促進に努めます。
3.広報活動
会員の皆様方がお忙しい中でも、日々の活動を共有していただけるようまずMy ROTARYに登録していただくなど、IT化を継続的に進めてまいります。大阪南ロータリークラブのLINEやホームページなどを使って、会員のコミュニケーションをより高めてまいります。
4.会員研修の充実
会員研修は一方通行でなく、常に2wayを心掛け、同じ時間を共有する中で最大限の実りを得るものとし、十分な準備を心掛け、年2回の研修に取り組みます。
5.国内社会奉仕、国際社会奉仕の充実
国内社会奉仕はここ数年継続している大阪府社会福祉協議会と、また今年度は会員でもあるセレッソ大阪森島社長のご協力を得て、サッカー教室を開催し、ウクライナへの支援を子供たちにも協力していただきたいと考えます。
6.青少年奉仕(インターアクト、ローターアクトの活動の支援)
2つの高校のインターアクトをもつ大阪南ロータリーですが、双方の学校が男子校であり、地理的にも近いので、両校でコラボレーションしながら一層積極的に取り組みます。ローターアクトについては新しい大阪学院の取り組みを支援します。
7.大阪南なみはやロータリー衛星クラブへの支援
会員基盤の充実を支援します。
8.米山奨学生、グローバル奨学生
米山奨学生の受け入れを継続して進めます。又、グローバル奨学生の受け入れの検討を行います
9.国際交流(台北中央RC周年記念参加)
姉妹クラブとして、交流を深めます。
10.クラブ優秀賞(旧ロータリー賞)の獲得
2024-2025年度のクラブ優秀賞の獲得を目指します。
RI会長メッセージ
数年前、私はドミニカ共和国で浄水器の設置を手伝っていました。浄水器の片方から汚い水が入り、反対側から透明な水が出てくるのを、二人の少年が見ていました。その水の流れを最初に止めた時のことを、私は決して忘れません。少年の一人が私の袖をつかんで、「もう一度魔法を見せて」と言ったのです。
もちろん、その浄水器が魔法なのではありません。浄水器を輸送し、設置し、受益者の方々と協力してメンテナンスを行うために、私たちは懸命に活動しました。安全な水を簡単に入手できれば自分たちの人生が変わるということを、少年たちは知っていました。私が少しでもその力になれたと知ったことで、私の人生も変わったのです。
このため、私たちの年度のテーマは、「ロータリーのマジック」です。
誤解しないでください。私たちは魔法の杖を振って呪文を唱えるだけで会員を増やしたり、ポリオを根絶したり、世界に平和をもたらしたりするわけではありません。
それは皆さん次第です。プロジェクトを終えるたび、寄付するたび、新会員を迎えるたびに、皆さんはマジック(魔法)を生み出すのです。
皆さまの地域のクラブを突き動かすものが何であれ、「ロータリーのマジック」がそれを促進します。ロータリーファミリーに新会員を加えることで、「ロータリーのマジック」を広げることができます。女性と女児の力を解き放つことで、「ロータリーのマジック」を解き放つことができます。世界に変化をもたらすための資金を募ることで、「ロータリーのマジック」を前進させることができます。
ロータリー会長、そして地区ガバナーとしての私たちの1年が終わるとき、このマジックが続いていくようにする準備ができている人が大勢いるかどうかは、私たち次第です。
私はロータリーファミリーを愛しています。この会場でその愛を感じることができます。だからこそ、皆さまには地区のすべてのクラブを魅力的にする力があると知っています。
この国際協議会は永遠に続くわけではありませんから、どんなに小さな瞬間も最大限に活用してください。束の間のつながりが生涯の友情につながるかもしれません。学んだシンプルなことが、皆さまのロータリー人生を変えるかもしれません。そのような機会を見逃さないでください。
家に帰ったら、「ロータリーのマジック」を使って世界を変えていきましょう。
2660地区 2024-25年度 年次目標
ガバナー 大橋 秀典
2022-23年度に3年間の目標を示されました。
1.より大きなインパクトをもたらす。
世界ポリオデーにポリオ根絶にちなんだRAC中心のイベントを行い、ロータリーファミリー、RCと協働し、発信します。
財団補助金活動を実施し、発信します。
2.参加者の基盤を広げる
既存のパートナーシップを強化し、新たなパートナーシップを築きます。
ロータリーとロータリー会員は世界を変える行動人であるという認識と理解を深めます。
3.参加者の積極的なかかわりを促す
DEI「多様性・公平さ・インクルージョン」へのコミットメントを強化します。
4.適応力を高める
テクノロジーを利用して例会を実施し、交流や親睦を深め、奉仕活動を実行します。会員全員がMy Rotaryに登録し、RIからの情報収集に努めます。
私たち大阪南ロータリークラブは、これらの目標を事業活動の中で実践することを目指していきます。
入会案内
我々ロータリークラブの会員は自らの研鑽を図りながら、社会に貢献することに取り組み、人々の生活の質を向上させることを目的とした教育、文化交流、人道的分野支援の活動にも幅広く参加しています。
是非、ご入会を検討いただきますようにお願い申し上げます。